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2010年12月21日

いのちをいただく

おはようございます♪


今日もゆうさんのプログをご紹介しますね。










「いのちをいただく」




西日本新聞社より




~~~










その絵本の帯に、一人の名も無い主婦のメッセージが書かれていた。 







「朗読を聴いて、うちのムスメが食事を残さなくなりました」










絵本に食肉加工センターの「坂本さん」という人が登場する。







実在の人物である。




坂本さんの職場では毎日毎日たくさんの牛が殺され、




その肉が市場に卸されている。










牛を殺すとき、牛と目が合う。




そのたびに坂本さんは、




「いつかこの仕事をやめよう」と思っていた。










ある日の夕方、牛を荷台に乗せた一台のトラックがやってきた。




「明日の牛か…」と坂本さんは思った。







しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。







不思議に思って覗いてみると、10歳くらいの女の子が、




牛のお腹をさすりながら何か話し掛けている。







その声が聞こえてきた。




「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ……」







坂本さんは思った、




(見なきゃよかった…)










女の子のおじいちゃんが坂本さんに頭を下げた。







「みいちゃんはこの子と一緒に育てました。




だけん、ずっとうちに置いとくつもりでした。




ばってん、みいちゃんば売らんと、お正月が来んとです。




明日はよろしくお願いします…」 







(もうできん。もうこの仕事はやめよう)







と思った坂本さん、明日の仕事を休むことにした。







家に帰ってから、そのことを小学生の息子のしのぶ君に話した。







しのぶ君はじっと聞いていた。







一緒にお風呂に入ったとき、しのぶ君は父親に言った。







「やっぱりお父さんがしてやってよ。




心の無か人がしたら牛が苦しむけん」







しかし、坂本さんは休むと決めていた。







翌日、学校に行く前に、しのぶ君はもう一度言った。







「お父さん、今日は行かなんよ!(行かないといけないよ)」







坂本さんの心が揺れた。




そしてしぶしぶ仕事場へと車を走らせた。




牛舎に入った。







坂本さんを見ると、




他の牛と同じようにみいちゃんも角を下げて威嚇するポーズをとった。







「みいちゃん、ごめんよう。




みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。







ごめんよう」










と言うと、みいちゃんは坂本さんに首をこすり付けてきた。







殺すとき、動いて急所をはずすと牛は苦しむ。







坂本さんが、







「じっとしとけよ、じっとしとけよ」







と言うと、みいちゃんは動かなくなった。










次の瞬間




みいちゃんの目から大きな涙がこぼれ落ちた。







牛の涙を坂本さんは初めて見た。







・‥…━━━☆・
今日の1歩
・‥…━━━☆・




僕たちは大切な命をいただいて




生かされているんですね。




「いただきます」や「ごちそうさまでした」





心を込めて言いましょう



*-*-*-*-*-*-



タグ :やる気

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