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2012年02月24日

正しい者が最後には勝つ

おはようございます!



今日は松下幸之助氏の話しをしますね。


ちょっと長いですが、いい話しですよ!





これは、戦争前の話ですが、ソケットの原価が十銭


かかるんです。


それを八銭で売るんですよ。


そしたら二銭損でしょう。



日本に製造する会社が五、六軒しかないんですよ。


私どももその一つです。


これではあまりにももったいないではないか、


ということで協調したわけです。



各社の社長さんが来て、みな調印したんですよ。


独禁法も何もない時代ですから、みんなが申し合わせたら


万事そのとおりできるんです。



それから二、三カ月たってから、代理店会議を開いたんですよ。


そしたら僕に対して非難ごうごうなんです。




どうしてかというと、




「松下はけしからん。

あなたがたは、今度協調したらしいけども、せめて一万個なり

二万個なりは、どこも前の値段でみな“勉強”してくれるんだ。

ところが、きみのところだけはどうしてもしない。

今まであれだけきみのところをひいきにしてやったのに。

今日はうんと不足を言おうと思ってやってきたのや」



と、こういうわけですわ。




そのときに僕はどう言ったか。





「よく分かりました。 みなさんの立場に立って考えれば

そういう憤慨をなさるのは当然の話です。

しかし、これにはこういう事情があります。

何月何日に東京で各社の社長さんが寄って記名連判をした。

男と男の約束をしたんです。

そしてそれを実行したのが私です。

みんなも実行していると思ったが、皆さんの話によると

よそは実行しておらない。私は松下は偉いと思う」



と言うたんです。 お得意先ね。



「そういう約束を実行する松下電器というものに

みなさんが不足を言うておられる。

こういう連判をしたものを実行したのは私であるという

ことを知ってもらいたい。

そういう約束を実行するものを頼みになさるんであれば、

今後も売ってください。

そんな約束を守るやつはけしからんと言うのであったら

私はもう取引してもらわんでよろしい」



といってやったんです。




みなさんが、そういう松下電器を信頼されるか


信頼されないのか、私はみなさんとの約束も


この通り守ると。




それから、みんな私に対する信頼があつくなった。


人間というものは欲ばかりではいかんのですわ。


それをやることの正しさというのは認めてくれるのです。






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