ほしいもの

れっど

2014年01月14日 08:31

中村天風師の心に響く言葉より…


いつも読んでいただきありがとうございます♪



今日は人の心に灯をともすより











ここに面白い話があります。




古代神話です。







昔、悪魔がある町に現れて、「今日から、お前たちのものをすべて俺は奪い取ることにする。




しかし悪魔にも情けはある。




明日までに残しておいてほしいものを一つだけ書き出せ。




それ以外のものは一切、俺が奪い去るからな」




と言い残して、悪魔はひとまず立ち去った。







さあ、町の人はてんやわんやの大騒ぎ。




「俺はお金だ」「俺は食いもの」「私は家だ」「いや、私は名誉だ」「私は宝石よ」と、それぞれいろいろなものを書き出した。







あなた方だったらどうする?




悪魔はたった一つだけしか見逃してくれないんだぜ。




さてさて、一夜明けてみると、その町にはなんと、たった一人の人間だけしかいなくなっていたとさ。







もうわかったね。




金だ、家屋敷だ、やれ宝石だ、やれ何だと書き出した人々は、もっとも肝心な「命」を忘れていたんだね。




たった一人だけが「命」と書いていたので生き残ったというお話です。







金だ、家だ、仕事だ、名誉だ、愛だ、って、確かにみんな大切なものではありますが、命あってのものでしょう。




それ以外は所詮は人生の一部でしかないんですぜ。




罰当たりな現代人よ、人生の一部が手に入った入らないで、悩んでいないか…。




『ほんとうの心の力』PHP研究所









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